この春SREになったあなたに贈る、心を折らないための読み物
こんにちは。VTRyoです。 2024年現在、株式会社マネーフォワードでSREをしています。
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この春SREになったあなたに贈る、心を折らないための読み物
SRE NEXTの開催もあり、SREもかっこよくて人気のある職種になった気がしなくもありませんが、いきなり任命されると心が折れる潜在能力を秘めております。何しろ障害があれば真っ先に最前線に飛び込んで燃える火の中で戦い、平常時は本番環境――ユーザに価値を届けるためにあらゆる手を尽くします。その性質上守備範囲が広い人が多いため、CTOやフルスタックエンジニアといった強者が非常に多い印象があります。
周りを見渡すだけでもワクワクしますが、ちょっとメンタルが怪しいとあっという間にインポスター症候群に陥ります。
そこで、私からは心を折らないために手に取れる読み物を紹介します。
なおSREが読むべき名著書籍は、先月号のばばさんの記事が大変参考になると思います。
べ、別に内容が被ったから急遽話題を変えたわけじゃないんだからねっ……。
失敗は先人に学べ - 本番環境でやらかしちゃった人 Advent Calendar
こちらは、現在ITエンジニア兼漫画家をやっているかろてんが突然始めたアドベントカレンダーです。
年によって作成者が異なりますが、毎年同じ主旨で開催はされています。
- 本番環境などでやらかしちゃった人のカレンダー | Advent Calendar 2023 - Qiita
- 本番環境でやらかしちゃった人のカレンダー | Advent Calendar 2022 - Qiita
- 本番環境でやらかしちゃった人のカレンダー | Advent Calendar 2021 - Qiita
- 本番環境でやらかしちゃった人のカレンダー | Advent Calendar 2020 - Qiita
- 本番環境でやらかしちゃった人のカレンダー | Advent Calendar 2019 - Qiita
こちらの読み物、たしかにタイトルは面白い(?)のですが、狙いはいわゆるポストモーテムそのものです。書き味がカジュアルなだけで、実際かなりいい内容に見えます。
以下の2点については必須項目なので、記述お願いします。
- 惨劇はなぜおこってしまったのか
- 惨劇を起こさないためにできること
もう二度とあの惨劇を繰り返さないために、みなで知見を共有しましょう。
ポストモーテムは実際に起きた障害やヒヤリハットを事後検証するために書かれたものです。新規参画者向けのトレーニングにも利用できるため、その価値は計り知れません。まずは自社のポストモーテムを読むことをおすすめします。
この読み物は、例えて言うなら「仕事で失敗してしまった……つらい。誰もお前を愛さない」みたいなメンタルのときに読むと良いでしょう。読めばきっと、もっとやばい失敗をやった人たちがあなたの背中をそっと擦ってくれます。「私の方がやばかった」場合は、あなたがしっかりポストモーテムを残しましょう。これで次の惨劇は回避されます。
“自己反省"おいては「なぜ?」を問うべきではない - Ask What, not Why
多くのSREは、インフラに関する変更のレビュワーになるでしょう。そのため、自分のApproveが大事故につながる分母が多いです(回避できるならそれに越したことはない)。そして、実際にやると結構精神的なダメージを受けます。
このとき、うまく自分を傷つけない反省方法があるのです。それが"Ask What, not Why”.
記事から少し引用(私が執筆者ではありますが)紹介します。
なぜなぜ分析が広く知れ渡っているため、原因分析に「なぜ起きたか?」を何度か繰り返して探るケースがあります。 ただ、自己反省のためになぜなぜ分析を使うのはおすすめできません。
- 「どうして私は ミスをした?」
- 「なぜ私はもっと慎重に考えなかったのか?」
- 「なぜ私ばかり事故に合うのか?」
よくないメンタル状況になりかけている人は、このような問いの答えを導くこともありえます。
- 「なぜなら、私は昔からおっちょこちょいだから」
- 「なぜなら、私はエンジニアに向いている性格ではないから」
- 「私が担当すると危ない。もうレビュー担当から外れるべきだ」
自己反省を通して上記のようなことに気づいたとしてもただ落ち込むだけです。建設的とは言い難いものです。 こうして冷静にテキストを読んでいると「いやいや考えすぎだよ」「考える方向性まちがってない?」となるのですが、自己反省という作業ではかんたんに斜め下の理由付けを実行してしまいがちです。
反省するときは"なぜ"ではなく、“何"を問うことで、自分を傷つけずに次に進むことができます。この方法は、自分の心を守るためにも、他人の心を守るためにも使えます。
また、ポストモーテムはこの姿勢が基本となります。ついつい人や自分自身の未熟さを責めてしまいがちですが、深呼吸して"Ask What, not Why"を実行してみてくださいね。
さいごに
サービスの信頼性も大事ですが、自分の信頼性も大事にしていきましょう。Let’s Self Reliability Engineering!